一番わかりやすいのは日本透析医学会のCKD-MBDガイドライン(透析会誌 45 :301〜356,2012)の表かもしれない.
しかし個々の薬剤についての言及は少なく,Caが高い場合やPTHが高い場合にはCa含有製剤は控えるとの記載がある.(シナカルセトの記載はあるが本稿では割愛する)
KDIGOのCKD-MBDガイドラインでは,「These studies showed that all medications currently used as phosphate binders (calcium salts, aluminum salts, magnesium salts, sevelamer-HCl, and lanthanum carbonate) are effective in lowering serum phosphorus levels.」とあり,いずれの薬剤でもよいとしている.
(→2017.07追記.CKD-MBDガイドラインがup dateされ,Ca含有薬については制限したほうがよいかもという記載)
(→2017.07追記.CKD-MBDガイドラインがup dateされ,Ca含有薬については制限したほうがよいかもという記載)
また,KDIGOのガイドライン中には,セベラマーがCa含有薬に比較して石灰化の抑制を認めたという報告も挙げているが,近年のRCTでは異なる結果も出ており,しかも石灰化の沈着抑制が例えば炭酸ランタンでも見られるかは不明であるとか,そもそもハードアウトカムに影響するのかは分かっていないと記載している.
ちなみに日本で現時点で採用あるのは下記のようになっている.
一般名
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商品名
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値段
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Ca含有
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クエン酸第二鉄水和物 | リオナ錠 | 84.8円 | × |
ビキサロマー | キックリン |
顆粒86.2%:102円
カプセル250mg:30.5円
| × |
スクロオキシ水酸化鉄 | ピートルチュアブル錠 |
250mg:182円
500mg:267円
| × |
セベラマー塩酸塩 | レナジェル錠 | 250mg:30円 | × |
フォスブロック錠 | 250mg:29.7円 | × | |
炭酸ランタン水和物
|
ホスレノールチュアブル錠
(顆粒もある)
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250mg:169円
500mg:249円
| × |
沈降炭酸カルシウム
| カルタン細粒83% | 9.1円 | ○ |
カルタン錠(ODもある) |
250mg:5.8円
500mg:6.3円
| ○ | |
カルタレチン |
250mg:5.6円
500mg:5.7円
| ○ |
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